半導体用語クイズ:Pax Silica(パックス・シリカ)【3問・選択式】

Q1. 「Pax Silica(パックス・シリカ)」として報じられている枠組みの説明として、最も適切なのはどれ?

A. 二酸化ケイ素(SiO₂)膜の新しい成膜プロセス名称
B. 米国主導で、半導体・AI・重要鉱物などのサプライチェーンを安全保障の観点で強化する国際枠組み(宣言/同盟)
C. 次世代のフォトレジスト材料(EUV向け)の商標名
D. シリコンウエハの欠陥検査アルゴリズム(AI)の名称

正解:B
解説: 「半導体・AI・重要鉱物(クリティカルミネラル)などの供給網を“信頼できる陣営”で固める」趣旨の、地政学×経済安全保障の枠組みとして報じられています。

Q2. 「Pax Silica」という名称の“言葉の由来”として、最も近い説明はどれ?

A. Pax=平和(ラテン語)、Silica=半導体の基盤素材を連想させる「シリカ(SiO₂)」の組み合わせ
B. Pax=パッケージング技術、Silica=シリコーン樹脂の略称
C. Pax=太平洋(Pacific)の略、Silica=シリコン(Si)の略
D. Pax=暗号(暗号化)を意味する業界用語、Silica=シリコンカーバイド(SiC)の別名

正解:A
解説: “Pax(平和/秩序)”+“Silica(半導体の土台を連想させる語)”という、象徴的なネーミングとして説明されます。

Q3. 「Pax Silica」の文脈で“参加しなかった/含まれない”として報じられ、議論になった国はどれ?

A. 日本
B. シンガポール
C. イスラエル
D. インド

正解:D
解説: 発足時点でインドが枠組みに入っていない点が話題になり、各紙で背景の憶測や説明が報じられました。

グリーンランドの重要性(最新トピック)クイズ【3問・選択式】

Q1. 2025年末の報道で、グリーンランドの地政学的重要性を強く印象づけた出来事として最も適切なのはどれ?

A. グリーンランドがEU加盟を決定した
B. 米国が「グリーンランド担当の特使」を任命し、EU側もデンマーク王国(グリーンランド含む)の主権尊重を強調した
C. グリーンランドがNATOから脱退した
D. 北極海航路が通年で完全に凍結し、航行が不可能になった

正解:B
解説: 米国の特使任命や、EUがデンマーク王国の主権・領土保全を改めて強調した流れは、北極圏の安全保障・影響力をめぐる緊張感を示す材料として報じられました。

Q2. 資源面で見たグリーンランドの重要性として、報道で言及された「EUが重要(クリティカル)とみなす鉱物」の存在状況に関する説明として正しいのはどれ?

A. EUが重要とみなす鉱物のうち、約3分の2(34種中25種)がグリーンランドで確認されている
B. EUが重要とみなす鉱物は、グリーンランドでは一切確認されていない
C. EUが重要とみなす鉱物は、すべて(34種中34種)グリーンランドで確認されている
D. EUが重要とみなす鉱物は、北極圏では確認されない

正解:A
解説: 「EUの“critical raw materials”の多くがグリーンランドで見つかっている」という点が、供給網(サプライチェーン)上の注目理由として報じられています。

Q3. 安全保障の観点で、グリーンランドが重視される理由の1つに「米軍(宇宙軍)の拠点」の存在がある。次のうち、その拠点名として正しいのはどれ?

A. Pituffik Space Base(ピツフィック宇宙基地/旧Thule Air Base)
B. Ramstein Air Base(ラムシュタイン空軍基地)
C. Diego Garcia Naval Support Facility(ディエゴガルシア基地)
D. Guam Andersen Air Force Base(グアム・アンダーセン空軍基地)

正解:A
解説: 旧Thule Air BaseはPituffik Space Baseへ改称され、北極圏でのミサイル警戒・宇宙監視などの文脈でたびたび報じられています。

eメタン(合成メタン)クイズ【3問・選択式】

Q1. eメタン(e-methane)の説明として最も適切なのはどれ?

A. 天然ガス田から採掘されるメタンを、電気分解で精製したもの
B. 再エネ電力で作った水素(グリーン水素)とCO₂から合成して得るメタン(合成メタン)
C. バイオマスを発酵させて得るバイオガス中のメタンだけを指す
D. メタンを燃やさずに発電する燃料電池用の特殊ガス

正解:B
解説: 典型的には「再エネ → 水電解でH₂ → CO₂と反応(メタネーション) → CH₄」という“電気由来(e-fuel)”の合成燃料です。

Q2. eメタン製造の中心反応(メタネーション)として一般に知られるのはどれ?

A. CO₂ + 4H₂ → CH₄ + 2H₂O(サバティエ反応)
B. CH₄ + 2O₂ → CO₂ + 2H₂O(燃焼反応)
C. N₂ + 3H₂ → 2NH₃(ハーバー・ボッシュ法)
D. 2H₂O → 2H₂ + O₂(水電解)

正解:A
解説: eメタン“合成”の要は、CO₂とH₂からCH₄を作るサバティエ反応です(DはH₂を作る工程)。

Q3. eメタンが「脱炭素に寄与しうる」と言える条件として、最も適切なのはどれ?

A. CO₂の由来が化石燃料でも、合成した時点で必ずカーボンニュートラルになる
B. CO₂を大気から直接回収(DAC)するか、持続可能なバイオ由来など“循環”させ、製造に使う電力も低炭素である
C. メタンは燃やしてもCO₂を出さないので条件は不要
D. 製造に使う電力が石炭火力でも、メタン合成でCO₂を使うので問題ない

正解:B
解説: 重要なのは「(1) 低炭素電力でH₂を作る」+「(2) CO₂が循環起源(大気・バイオ等)である」など、ライフサイクル全体での排出が小さいことです。

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