在庫管理における「定期発注方式」の説明として、最も適切なものはどれか。
(解答記号:ア)
在庫管理の方式に関する基本的な定義を問う問題です。
他の選択肢については以下の通りです。
* イ:定量発注方式(Fixed-quantity Ordering System)の説明です。在庫が発注点まで減ったタイミングで、常に同じ量(経済的発注量)を発注します。
* ウ:定期発注方式は、手間とコストがかかるため、ABC分析で最も重要度が高いとされるAランクの品目に適用されます。Cランクには管理が容易な定量発注方式や「2ビン法」が使われます。
* エ:発注時期が「定期的」であるため、発注事務のスケジュールは立てやすいですが、定量発注方式は発注時期が「不定期」になるため、事務の計画が立てにくいというデメリットがあります。
ある商品の在庫管理に定期発注方式を採用している。次回の発注量を算出したとき、適切な値はどれか。なお、計算には以下の条件を用いるものとする。
【条件】
* 発注間隔:10日
* リードタイム:5日
* 1日当たりの平均予想消費量:20個
* 安全在庫:30個
* 発注時の現在在庫量:50個
* 発注済みの未入荷数量:0個
(解答記号:イ)
定期発注方式の発注量を求める計算問題です。定期発注方式では、「次の入荷までに必要な量」と「安全在庫」の合計から、「現在ある在庫」を引いて発注量を求めます。
必要な期間の算出
今回の発注でカバーしなければならない期間は、発注間隔とリードタイムを合わせた期間です。
$$
10 + 5 = 15 \text{(日)}
$$
その期間の予想消費量
$$
15 \times 20 = 300 \text{(個)}
$$
発注量の算出
$$
\begin{aligned}
\text{発注量} &= \text{(発注間隔+リードタイム)の予想消費量} + \text{安全在庫} - \text{現在在庫} \\
&= 300 + 30 - 50 \\
&= 280 \text{(個)}
\end{aligned}
$$
したがって、正解は イ です。
定期発注方式において、需要の変動による欠品を防ぐために保持する「安全在庫」を算出したい。需要のばらつき(標準偏差)を $\sigma$、安全係数を $k$、発注間隔を $T$、リードタイムを $L$ としたとき、安全在庫を求める一般的な式はどれか。
(解答記号:イ)
在庫管理における統計的な安全在庫の考え方を問う問題です。
他の選択肢については以下の通りです。
* ウ、エ:これらは定量発注方式における安全在庫の考え方に近いです。定量発注方式では、発注してから届くまでのリードタイム($L$)期間の変動のみを考慮すればよいため、$\sqrt{L}$ を用います。
* ア:時間の平方根を取っていないため、過大な在庫を抱える計算になります。
以下の条件で在庫管理を行う場合、今回の発注量は何個になるか。
【条件】
* 発注サイクルとリードタイムを合わせた期間の予想需要量:500個
* 安全在庫:50個
* 現在の棚卸在庫:120個
* すでに発注済みだがまだ届いていない数量:80個
(解答記号:イ)
現在庫の数え方に注意が必要な計算問題です。発注量を決める際には、手元の在庫だけでなく、発注残(発注済未入荷分)も考慮に入れる必要があります。
有効在庫の算出
$$
\begin{aligned}
\text{有効在庫} &= \text{現在在庫} + \text{発注残} \\
&= 120 + 80 \\
&= 200 \text{(個)}
\end{aligned}
$$
発注量の算出
$$
\begin{aligned}
\text{発注量} &= \text{(予想需要量} + \text{安全在庫)} - \text{有効在庫} \\
&= (500 + 50) - 200 \\
&= 350 \text{(個)}
\end{aligned}
$$
他の選択肢については以下の通りです。
* ア:発注残(80個)を「引く」べきところを、現在庫から「さらに差し引いて」有効在庫を 40個 と見積もるなどの計算ミスです。
* ウ:発注残(80個)を考慮し忘れた場合($550 - 120 = 430$)の数値です。
* エ:現在庫も発注残も差し引かずに合計してしまった数値です。
定期発注方式が、定量発注方式と比較して優れている点として、適切なものはどれか。
(解答記号:イ)
2つの発注方式のメリット・デメリットを比較する問題です。
他の選択肢については以下の通りです。
* ア:これは定量発注方式のメリットです。一定量以下になったら自動で発注する仕組みが作りやすく、手間がかかりません。
* ウ:発注時期が需要に応じて決まる(在庫が減ったら発注する)のは定量発注方式の特徴です。
* エ:常に同じ量を発注するのは定量発注方式の特徴です。